環境汚染による食品汚染の問題とは?

食品添加物以外の危険

加工された既製品の食品を購入するとき、なるべく危険な食品添加物を避ける人は多いでしょう。

でも、加工されていない農産物や水産物、食肉などに関しては、ラベルを見て有害な物質を避けるということはできません。せいぜいで、なんとなく国産のものを選ぶとよい気がして、産地の表示を確かめる程度です。

しかし、表示されていなくても何かしらの化学物質で汚染された食品はあるものです。

古くは水俣病の原因となった有機水銀に汚染された魚介類や、イタイイタイ病の原因となったガドミウムの汚染米など、目に見えない危険が隠れた食品が出回ったことがありました。

もちろん今では、そのような公害病に繋がる恐ろしい汚染物質は厳しく規制され、健康被害に結びつく強い毒性を持つ危険なものは流通していません。

すぐに症状の出るような物質は検出されなくても、継続して摂取していれば確実に健康を害するもの、またはその可能性があるものは、食材のなかに潜んでいるかもしれません。

環境ホルモンが流行った時代

今から15年くらい前でしょうか、「環境ホルモン」という言葉がテレビや雑誌などでよく取り上げられるようになりました。

今ではなぜか、あまり取り上げられることがなくなりましたが、当時は体内に蓄積されたダイオキシンという有害物質が心配で、母乳を与えないというお母さんもいたほど、世間では騒がれていました。

ダイオキシンの毒性の強さは、ベトナム戦争で使われた「枯葉剤」にふくまれたダイオキシンが多くの胎児奇形を引き起こしたことで世に知られるようになりました。

私も怖いもの見たさで、死亡した奇形児の標本の写真を書店で立ち読みしたことがありますが、あまりの衝撃に、見たことを強く後悔しました。それほどまでに恐ろしいダイオキシンですから、妊婦さんや小さい子を持つ母親が敏感になるのは無理もありません。

地場産食材は大丈夫?

この環境ホルモンが口やかましく言われた時代、私は地元の農家の方が作った農産物や、知り合いの方が畑で作った野菜なら安心である、という考えが持てなくなってしまいました。

この頃、私の家では魚や野菜のクズ、果物の皮などを、家庭用の生ゴミ処理機で分解し、さらさらの肥料にしていました。そして、できた肥料は、近所で畑を作っている知り合いの方にいつも分けてあげていました。

その肥料を使って育てた野菜は、おすそ分けしてもらえるし、いいことだらけだと喜んでいたのですが、ふと、あの処理機に入れたバナナやオレンジの皮に付いていたかもしれない防カビ剤や防腐剤はどうなったのだろうと、気になりだしてしまいました。

そういえば、近くの畑で自分の家のゴミを燃やしているおばあさんを見かけたことがあるけど、ひょっとしたら低い温度で燃やすとダイオキシンが発生する塩化ビニールとか燃やしているのではないか、その灰が畑に撒かれているのではないか、とたまらなく心配になってしまいました。

今から思えば、妄想が暴走しているような感じですし、神経質過ぎたかもしれません。それだけあの頃は異常なまでに食の安全を意識していたのでしょう。

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