決してラクではない、家庭菜園の大変さ

家庭菜園について

時間がかかる家庭菜園

家庭菜園を作ることで、私たちは安心な野菜を手に入れることができ、新鮮でおいしい野菜を食卓に並べることができます。

「それならば、みんな、家庭菜園に取り組めばいいじゃないか。」という考えも当然出てきます。

しかし、家庭菜園にはいくつかの問題点があり、誰もが取り組むことができないのが現実です。特に、食の安全を第一に考え、有機栽培や無農薬栽培に関心がある人なら一度は家庭菜園を作ってみたいと考えるでしょう。

でも、農薬に頼らずに野菜を作るには、こまめに除草したり、害虫を取り除いたりする手間がかかります。安全で安心な野菜を子どもに食べさせたいと願う子育て世代は特に、家事や育児で手が回らず、なかなかじっくり農作業に取り組むことができません。

ですから、私は家庭菜園は自分でできる範囲で、できることだけ取り組むスタイルでよいと思っています。子どもが小さくて手がかかるうちは、家庭菜園とは程遠い、台所の貝割れ大根みたいなスプラウト栽培程度でもよいと思います。

もう少し大きくなったら、一緒に野菜の世話を楽しむ時期がやってきます。時間がかかること、手間がかかることを楽しめる心の余裕がなければ、家庭菜園作りはつらいものになってしまいます。

お金がかかる家庭菜園

時間がかかるだけでなく、家庭菜園には予想以上にお金がかかる場合があります。

家で野菜を作るのだから、スーパーで野菜を買う量が減るはずなのに、どうしてお金がかかるのか、腑に落ちない人もいるでしょう。野菜を育てるにはまず苗の購入から始まります。

ケチ臭い考えかもしれませんが、トマトの苗を買うとき、その苗の値段とパックで売っているスーパーのトマトの値段を比較して、どれだけ収穫したら元が取れるか、主婦なら必ず計算してしまうものです。

同じような苗なら、100円のものと300円のものがあれば、当然100円で買った苗の方が儲かると思うでしょう。でも、安い苗はやっぱり実りが少ないのです。ある程度の収穫を見込めるのは高い方の苗なのです。

苗が育つと今度は倒れないように支柱が必要になってきます。支柱やそれに結びつけるための針金を購入しなくてはいけません。ツルが伸びる野菜ではネットが必要になります。

プランター菜園ならこの程度ですみますが、小さくても畑で野菜を栽培することになると、耕すにも小さなスコップでは追いつかないのでクワが必要になりますし、除草にもカマやテクワのような専用の道具が必要になってくるでしょう。

その他にも土の入れ替えのために良い土を購入したり、鶏糞などの肥料を購入したりすることを考えると、「家庭菜園って、野菜を買わなくてもすむから安上がりだわ。」という考えが吹っ飛んでしまいます。

私の知り合いのおじさんは、「畑を作ることは趣味だと思って楽しまないと、やってられないよ。」と、野菜つくりにお金をかけることを自分の道楽のためと、割り切っておられました。

やりたいという意思を持って

私の友人で、農作業がどうしても嫌いだという人がいます。

何でもてきぱきとこなし、家事も完璧だし、チャレンジ精神も旺盛な彼女が家庭菜園に手を出さない理由は、「虫」です。彼女は極度の虫嫌いで、草の間から虫が出てくるだけで身の毛もよだつような恐怖を感じるそうです。

彼女ほど極端でないにしても、イモムシな、野菜を食べに来る害虫は誰にとっても気色悪いものです。

個人的には、ヨトウムシやキアゲハの幼虫なんて、体の模様があり得ないほど気持ち悪く、絶対に触れたくない生き物です。それが野菜作りには必ずといっていいほど、虫が付いてくるものなのです。

てんとう虫ならまだかわいいので、指でポンと軽くはじいてしまいますが、葉っぱを食べているイモムシを割り箸でつまんで取ると、箸の間でうねうねと身をくねらせて暴れるので、このうえなく気持ち悪いのです。

もっと衝撃的だったのは収穫した葉物野菜をよく洗ったつもりでも、調理してしまった後に小さいイモムシが料理の中に入っていたことです。きっと、食べても害はないのでしょうが一気に食欲減退です。

でも、無農薬栽培にはこういったこともあり得るのです。

家庭菜園を営み、その恩恵を受けるためには時間やお金をかけても仕方がないと割りきり、自然の中に生きる虫とも一緒に生きようという、ある程度の覚悟と、「本当に菜園を作りたい」という、強い意志がなければ、ずっと続けていくことはできないのかもしれません。

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