海や川からの恵みに感謝しよう

海の恵み

雄大な自然からの贈り物

家庭菜園の野菜が身近な恵みだとすれば、魚介類は雄大な海や川からの恵みだと言えるでしょう。
それだけにその恵みを得るためには、家庭を離れて水辺へ出向き、自分から取りに行く必要があります。

その昔、人類が狩猟生活を行っていた時代から魚類は大切なたんぱく源でした。特に、周りを海で囲まれた日本では、海からの恩恵を多く受けてきました。

日本人の食生活は、海や川の恵みと切っても切り離せない関係にあります。自給自足生活を考えるうえでも、おいしいお魚は絶対に外せません。

釣りの楽しみ

自分で海の恵みを手に入れる手段として、もっともポピュラーなのが「釣り」です。生きているものを捕まえるのがおもしろいと感じるのは、狩猟民族の本能なのか、たくさんの魚が釣れると楽しくなってきます。

私の住んでいる地域では、夏になるとキスやネズミゴチ釣りに興じる人が多くいます。子育てファミリーに人気なのは豆アジ釣りです。

比較的安全な防波堤沿いでもサビキ(疑似餌)を使えば簡単に釣れ、条件が良ければあっという間にバケツ一杯くらいの豆アジを手に入れることができます。

この豆アジは本当においしくて、から揚げにすると子供たちでも骨ごとバリバリ食べることができるので、カルシウム満点のおかずになります。また、自分で釣った魚だからこそ食べることが嬉しく楽しいのです。

「釣り」もまた、家庭菜園と同様、「食育」に繋がるものだと思います。

楽しかった漁師体験

数年前、地引網を引くイベントに参加したことがあります。早朝、海岸に集まり、漁師の方々の指導の下、大人数で海の中から網を引き上げるというイベントでした。

海の底をごっそり網でさらってくるので、引き上げた網には舌平目やコノシロなどたくさんの魚がピチピチと跳ねながら引っかかっていました。

お金になりそうな大きな魚はさっさと漁師さんたちが持っていってしまうので、参加者はその残りの小さな魚を拾うだけなのですが、網を引くのを初めて体験した子供たちは大はしゃぎで魚を捕まえていました。

とれたばかりの魚の力強さや、ぬるぬるしてなかなかつかめない魚の体の感触は、体験した者にしか味わうことができません。

漁師さんやお寿司屋さんたちが捨ててしまうようなお魚の中には珍しい魚もいましたが、家に持ち帰ってから早速さばいて調理してみました。

ついさっきまで手の中で跳ね回っていた魚がおかずになってみると、いささか複雑な心境になってしまいましたが、それでも命をいただくことのありがたさを、身をもって感じることができたのは貴重な体験でした。

自然を大切に

このように海や川から、おいしい恵みをいただくためには、そこが常に健全で美しい場所である必要があります。汚い海や川でとれた魚は、おいしいと感じる以前に、食べたいという意欲すら湧かないでしょう。

釣りや地引網を体験した子供たちは、その楽しさと同時に海のすばらしさを感じ、おのずと海を汚すまいと心に誓うようになります。

小さな幼児でも、「海にゴミを捨てて汚したら、お魚さんがいなくなっちゃうよ。」という言葉かけで、ゴミのポイ捨てを思いとどまります。

自然に触れ、自然の恵みのすばらしさを体験することは、そのまま自然を大切にしたいという気持ちを育てていくことに繋がるでしょう。

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