身勝手な人間により絶滅の危機にある希少な動物たち

ノネコ

鹿児島と沖縄の間には「奄美大島」と「徳之島」という島があります。この島々にはアマミノクロウサギをはじめ希少な動物が数多く生息しています。

しかし、この希少な動物たちはある問題により絶滅の危機に瀕ています。それは「ノネコ」。

ノネコとは野生化したネコのことで、もともと家猫として飼われていたネコが捨てられて野良猫になり、その野良猫が繁殖してノネコとなってしまったのです。

このノネコたちは生きていくために山に入って狩りをします。つまりアマミノクロウサギなど希少な動物たちを襲いエサとするのです。

奄美大島では以前にも

奄美大島では1979年に、ハブ退治のために約30匹のマングースが放たれました。

しかし、夜行性のハブとは逆にマングースは昼間に活動するため、ハブを捕食するどころか、アマミノクロウサギやケナガネズミなど、希少な動物たちを襲いました。

そして約20年の間に30頭だったマングースたちは10,000頭にまで数を増やします。

それとは逆に希少な動物たちはどんどん減少し、ついに絶滅の危機に追いやってしまったのです(※絶滅の危機はマングースの捕食だけではなく森林の減少なども原因です)。

そこでやっと国が立ち上がりました。環境省により奄美大島マングース防除事業が2005年に開始され、奄美マングースバスターズが結成されたのです。

奄美マングースバスターズについて

2005年から現在まで捕獲されたマングースは約32,000頭。マングースバスターズの活躍により、その数は年々減少し、完全排除まであと一歩のところまで来ています。

マングースは減少したけれど…

奄美大島ではマングースの減少にともない、アマミノクロウサギの生息数は回復傾向にありました。

しかし、最初にも書いたノネコ問題により再び減少してきています。特に徳之島ではその問題がとても深刻です。そこで徳之島や奄美大島ではノネコを捕獲し、避妊・去勢手術後、保護したり譲渡先を募集する事業を開始しました。

もともとその地に生息していた動物たちが人間によって持ち込まれた外来種や、捨てられた動物により、絶滅に瀕しているのは奄美大島や徳之島だけではありません。日本国内はもちろん、世界各地で起きています。

そして実際、生態系が崩れて絶滅に追いやられた動物たちはたくさんいます。これは動物だけではなく、植物も同じ。

今回紹介したマングースにもノネコにも何の罪もありません。悪いのは身勝手な人間。身勝手な人間により罪のない動物たちの命が失われてしまうのです。

今一度よく考えてほしい。一度絶滅してしまった動物たちには二度と出会えないことを。そして生態系が崩れてしまうことで、巡り巡って人間にも影響が出てきてしまうことを。

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